ハルディン
   
   
第3回  バーンスティプル Barnstaple
 
3回目の今回は庭園ではなく、ある町を紹介したいと思います。BARNSTAPLE(バーンスティプル)というこの町は、前回ご案内しましたローズムーアへ行く前日に泊まった町です。 どこへ宿泊するか決めてなかったので、地図をみてローズムーアに近い海に面したこの港町に決めました。着いてびっくりしたのは、道路や町並みに咲いている花の量の多さでした。 その美しさは、今まで宿泊したどの町よりもきれいでした。公園はもとより道路脇や公共の建物の前や側面にもきれいに花が植えられていました。もちろんゴミなどもひとつも落ちていません。 ぜひその町並みを紹介したいと思います。そしてこの美しさを保つには、やはりそれなりの理由がありました。

 
     
道路脇の公園には色とりどりの花が植えられていました。その中に記念碑があり、この町の(BARNSTAPLE IN BLLM)花いっぱい運動(?日本では)に対する賞でした。左のブルーの中には、European & National Trophy Winners と書かれており、右には、Nations in Bloom 1996 Gold Award を受賞していました。
     
 
     
道路脇に花で”バーンステイプルインブルーム”と書かれています。赤いのはベゴニアセンパーフローレンスでした。ホテルの白い壁と大きな銅葉ブナの木と赤いベゴニアとのコントラストがきれいです。   ユッカをポイントに赤、サーモン、白のインパチェンス、そして銅葉のカンナ、ブルーの花は、サルビアパテンス”ケンブルッジブルー”です。
     
 
     
町中の風景、交差点の少しのスペースも利用して花壇を作っています。花はそれほど特別なものを使っているわけではありません。ベゴニアやマリーゴールド、インパチェンスなどでした。右側の白いのはアリッサム、ただ夏でもアリッサムがきれいなのは、イギリスならではでしょう。よく見ると植え込みの中心に花のボール、街灯のポールの中ほどにもハンギングが取り付けられています。
     
 
     
道路脇に2段作りのハンギングバスケットが並んでいます。日本ではお目にかかれないような風景です。   入り江の橋の街路灯にもハンギングが取り付けられています。
     
  街路灯に取り付けられた作られたハンギングバスケット、フクシア、ペチュニア、ビデンス、ロベリアのブルー、カラフルでよく目立つ彩りです。とてもきれいに出来ていました。
     
ここで、いくつかの疑問が生じました。こんなにたくさんのハンギングバスケット、誰が植えて誰が管理をしているのだろう?もちろん市民がボランティアでも植えることでしょう。公園や花壇はよいでしょうが、ハンギングバスケットはこんなにきれいには作れるでしょうか?この高い街路灯の上のハンギングの水やりはどうするのだろう?

そう思いながら街中を歩いていると、(右の画像)給水車がきて長いホースを伸ばして水やりを始めました。早速、水やりをしている男性に質問をしました。それによると以下の事がわかりました。



     
*彼は公園や植物のメンテナンスをしている会社の社員でした。ハンギングはその会社で作り、1ヶ月間養生をしてから、その後の1ヶ月間を町に飾るということでした。もちろん花がら摘みや水やりもやります。

*ただ、それはお金のかかることです。では、そのお金は何処から出るのでしょう?市、ホテル協会、企業などが出しているそうです。常に植物や、庭をきれいに保つには管理が必要です。日本でもこういうメンテナンス会社にお金を出せるような文化になってほしいと思いました。

 
     
 
     
公民館(?)公共の建物にも花がたくさん飾られていました。ウィンドウボックス、ウォールバスケット。   左の建物の横側、こちらが正面でしょうか?壁いっぱいにツタがからまり、大きな木と花壇があります。
     
 
     
左と右の画像は、この晩泊まったホテルの入り口です。カラフルなハンギングがたくさん飾られていました。白い壁、と華やかな花の色彩が映えています。

花は、ペチュニア、インパチェンス、マーガレット、ブラキカム、ロベリアなどたくさんの種類が入っていました。入り口のコンテナは、中心にニューサイラン、その回りにペチュニアやインパチェンス、の寄せ植えです。