ハルディン
   
   
第10回 バンズリー ハウス Barnsley House
 
アクセス
OxfordからA40をCheltenham方面、西に向かう、Burfordの1マイル先でB4425を南西Cirencesterに進む。Barnsley村に入って右側。
     

     
シシングハーストとともに日本に最も紹介されている庭の一つですが、歴史的な館や貴族の庭園ではなく、ここは現代に活躍されるローズマリー・ヴェリー夫人の庭で実際にすんでおられます。

コッツウォルズから田舎道に続く通りの少ない静かな道路沿いにあり、目を凝らしていないと通り過ぎてしまう程、素朴で風景にとけ込んだ佇いの館は300年の前の建物だそうです。
 
低い入り口をくぐり、バーンズリー ハウスの正面にでますと,そこはやや広い芝生と、ボーダー花壇が目に入ります。

ボーダー花壇には西洋フウロソウ、アルケミラ、ジキタリス、アスチルベ、ロックローズが色を競っていました。時は6月下旬でした。
 
     


ライムツリーの並木の奥には、バンズリー ハウスを有名にしたキングサリと噴水台があります。残念ながらキングサリの花には遅すぎました。5月末が見頃になるでしょう。

ライムツリーの足元にはツタが絡み、原種のシクラメンの球根が見え隠れしていました。
 
   
 
 
  ボックスウッドの刈り込みは複雑に絡み合い、立体的でどうしたら作れるのかしらと思わされます。
 
  ツルーラバーズノットと呼ばれるノットガーデンは、庭の一番奥にあり、時間のない方は見過ごしてしまいそうですいずれにしても手の込んだデザインに感激します。
 
  ポタシェと呼ばれるキッチンガーデンは、バーンズリー ハウスの魅力を最も感じる所です。可愛くて、楽しくて、ヒントが沢山転がっていました。
   
 
 
  6月末のガーデンはサニーレタスとブロッコリー、一番美しい時です。右側は9月の末の様子です。秋が深まり華やかさはありませんが、ボール型の縁取りはそれだけで素敵です。ケシの色、足下のおしゃれなこと、ローズマリー夫人の心が伝わります。
   
 
 
トマトの支柱にもローズマリー夫人のアイディアが伺われます。残念ながら日本では風が強いのでもっと太くしなければ間に合わないでしょうね。  
 
  案山子も愛嬌いっぱいです。このようなガーデンのアクセサリーは、ガーデンセンターで入手できます。
     
バンズリー ハウスは、キングサリと噴水台座がガーデンデザインのモデルとして有名すぎますが、私はキッチンガーデンが大好きです。野菜畑ではない,花,野菜,果物,ハーブがあるアイディアあふれるキッチンガーデンだからです。