ハルディン
   
   
第15回 ウエスト デーン ガーデンズ West Dean Gardens
 
アクセス
ロンドンからA3で南西に向かい、HasiemereでA286を南にChichester方面に向かう。West Dean村から標識あり。ロンドンから約2時間
     
  ウエスト デーン ガーデンズはとてつもなく広い90エカーの土地を有します。ビジターセンターを出ると広い芝生が広がり、目の前には19世紀初めに高名なジェームズ ワイアットによって建てられたゴシック建物が目に入ります。
ビィジターセンターもかなり立派です。
   
この庭園で有名な物のひとつに100mもあるパーゴラがあります。その西端にある東屋の床は、地元産のフリント石を砕いた床で造られ珍しいものです。1987年の嵐で大被害を受けましたが今はその面影はもうありません、初夏にはバラ ハニーサックル、クレマチスが絡みあいます。  
 
下手な写真ですが、5枚の写真を張り合わせました。本物はもっともっとダイナミックで日本人には想像できないスケールです。ここでは見えませんが羊がたくさん草を食んでいます。前の芝生は ザ パーク、後ろの森はセント ロテェ アルボタムとよばれています。森は45エーカーの広さ、全て人の手で造られた景色です。
 
右にゴシックの館、左に広大を風景を見ながら進むと、ウォーターガーデン、ワイルドガーデンに行き着きます。このあたりはまだ嵐の爪痕が残り修復中でした。しかし石の橋と色づきはじめた紅葉が美しいと思いました。

 
 
  もう一つの見所は、フリント石の塀で囲まれたウオールドガーデンです。ウオールドガーデンの中はいくつもの部屋に分かれています。
   
塀にはエスパリエ作り。コーン状に仕立てられた果樹、見ても美しく楽しいフルーツガーデンです。

 
 
  トマト、ナス、ピーマンなどが育てられている温室が幾棟もあります。露地では花と野菜が美しく混植されているキッチンガーデンがつくられ、秋はダリアやひまわりが咲いていました。
 
 
 
  ウェスト デーン ガーデンズでは、イギリスの贅沢を見たように思います。自然美を追究するあまり造った風景庭園、整形美のウールド ガーデン、しかしここは見せるだけでなく見る者への実用的なヒントが沢山示され、学ぶところでもあるようでした。