ハルディン
   
   
第20回  ヘアーウッド ハウス  Harewood House 1000エーカー
 
アクセス
ロンドンからはM1で北上、A1を経て A61沿い。
LeedsとHarrogateの間双方から共に7マイル。M1からは8マイル
     
ヨークシャーはロンドンからM1を北上し、車で6時間は走り続けなければなりません。500kmは有るでしょう。夏でも天気が崩れると、セーターや合羽を着なければならないほど気温が下がる北の国です。

ヘアーウッド ハウスは16世紀半ばラッセルズ家のエドウインによって建てられました。以来250年がすぎ、現在は7代目伯爵が住む貴族の館です。

 
広大な土地は約1000エーカー。建物はジョン カー、内装はローバート アダム、調度品はトーマス チョッピングデールと、いずれも時代を代表する人の手により作られ,そのすべてが芸術品です。
 
  18世紀ケイバビリティ ブラウンとその弟子のハンフリー レプトンによって自然風景式庭園が造られました。ターナーの絵のようです。

1840年。チャールズ バリー卿によって、イタリアンスタイルのテラスが造られ,左右対称のすばらしいパルテール(刺繍花壇)が造られました。 中央の池に立つ像はオルフェウス。豹を担いで堂々としています。
   
パルテールの模様は、ツゲの縁取り、わかりにくいですが、紫のヘリオトロープ、白の玉砂利が敷き詰められていました。

イギリスの庭園の歴史は、貴族の豊かさの賜と言えますが、重厚な建物、華麗なパルテール、計算された美しさです。
 
 
  1949年このパーティアは復元されました。
館の前にある石造りの欄干は135mもあるそうです。
 
欄干の裾には宿根草のボーダー花壇が造られ7月初め花盛りでした。中央の紫はクレマチス、ブルーのデルフィニュウム、薄紫はカンパニュラ 赤い花はダリアです。 
 
欄干の端はローズガーデンの入り口にあたります。ランブラーローズ。手前の紫はネペタです。まだ花の咲かないエリンジューム、白とブルーの組み合わせのようでした。

1000エーカーの敷地の中には、ハーウッド湖があり水遊びも出来ます。ほかにもバードガーデン、ウッドランドガーデン、レイクサイドウオーク、ウオールドガーデン、スパイラルメドウが配置され子供たちの遊び場もあり、ここはゆっくりとピクニックするところのようです。