ハルディン
   
   
第24回  スコットニー キャッスル ガーデン Scotney Castle Garden(NT)19エーカー
 
アクセス
ロンドンからM25を東に向かい、5番出口Maidstone方面へ降り、A21を南東(Hastings方面)に向かう。Lamberhurstを過ぎると標識がある。ロンドンから1時間
 
 
ピクチャーレスク ガーデンと言われるスコットニー キャッスル ガーデンを訪ねたのは4月中旬。イギリスは春とはいえまだ寒く、庭に咲く花の少ない季節でした。ピクチャー レスク、絵のように美しいスコットニーの風景は、ロマンチックで理想郷のようでした。1836年、館の主であるエドワード ハッシーによって、作られました。
 
遠くに城を見ながら、長く起伏のある道を歩きます。その道すがらに、ユーフォルビア(euphorbia griffithii ‘Fire Glow’)とブルンネラ(Brunnera macrophylla)が、見事な色のコントラストを見せてくれました。
   
広い庭園、歩くこと15分、やっと14世紀の城壁と17世紀に建てられた古城に辿りつきます。堀に架かる橋を渡って中にはいると、崩れかけた壁をフジやジャスミンがつたわっていました。


Meconopsis cambrica
   
17世紀に建てられた館、4月半ばはピンクや白のシャクナゲが咲いています。6月になるとベッドのように咲くカルミアが見られそうです。1987年10月、大きな嵐が襲いスコットランドマツ(Pinus sylvestris.L)、レバノン シー Cedrus libaniA.Richard)などの大木が何本も倒れましたが、驚異的な復旧活動でエドワードの意志を繋ぐことができました。
   

   
エドワードの意志とは、ワイルドフラワーが咲き、流れる水があり、自然のもつサイクルを大事にすることだそうです。ベルフラワー(Hyacinthoides bispanica)が咲く森、グンネラやシダがまだ春は浅いことを伝えてくれていました。
   
スコットニーは、ゆっくり歩き、風景を楽しむ庭園です。館の北東には氷室(The ice house)があります。テントのような形で、屋根はヒースで葺かれていました。冬に堀の氷を運んで貯蔵し、夏の間キッチンで使ったのだそうです。
   
アイス ハウスを左に見て進むと、そこはトップ ウオークです。日本のモミジ、オオデマリ、アザレア、日本の植物がこんなにもイギリスに馴染み、重要な植物として扱われることに驚かされました。


オオデマリ(Viburnum Plicatum)