ハルディン
   
   

“さくらさくら”は、NHK「趣味の園芸」の講師をつとめ、園芸愛好家より絶大な支持を得ている杉井明美さんが育種した、淡いピンクの花をつけるペチュニアです。病気にかかりにくく丈夫で育てやすいので、初心者の方にもおすすめの品種です。 “さくらさくら”のスタンド鉢への植え方を紹介しますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください!

 
 杉井明美のペチュニアクラブ(R) 「さくらさくら」の植物情報はこちらのページ
 
 
1.まずは準備
“さくらさくら”10.5cmポット苗1つ、用土、スタンド鉢、剪定はさみ、スコップなど
用土は・・・
排水性の良い土に緩効性の肥料を入れたものがベストです。 自分で配合して用土をつくる自信のない方は、ホームセンターや園芸店で販売している市販の草花用の培養土を利用しましょう!

     
 
2.思い切ってピンチします!
鉢に植えつける前にポットからはみ出ている茎を切り落とします。
 

下の写真のように、はみ出ている茎を切り落とします。つぼみがついている茎も、ためらわず思い切ってカットです!

どうしてポットからはみ出ている茎をピンチするの?
植物の芽数を増やしたくさんの花を咲かせるためです。植え付けるときに、ポットからはみ出した茎があると、植物自体の成長しようとする力が既存の茎だけに向き、新たに芽数を増やそうという力が弱くなってしまいます。こんもりとした形に仕上げるには、この段階で思い切ってピンチすることがポイントです。

切り落とした後の姿
     
 
3.根鉢をきれいにしましょう!
苗をポットから抜いたときに、白い根がびっしりと覆っている状態であれば、手で軽くほぐして少し取り除きましょう。
どうして根を取り除いてしまうの?
苗の根がびっしりと詰まっている状態だと、新しい根の生育の妨げになり、株も大きくなりにくいです。丈夫な植物に育てていくには、根鉢をほぐして、底の根の部分を切ってから植え付けましょう。

根鉢をきれいにした状態
     
 
4.実際に苗を鉢に置きます!
用土を鉢に入れます。
 
だいたい、6分目まで入れたら、鉢の真ん中に苗を植え付けます。
苗を植え付けるとき、上の土を少し取除きましょう。
苗の土の上部には、雑草などの種がまじってしまっていることがあります。鉢に植え付けた後に、雑草が生えてこないように、上部の土を軽く落としておきましょう。

     
 
5.用土を付け足して、苗を軽く押さえます
苗を軽く固定させた後、用土を付けたします。
 

苗の周りを軽く押して苗を安定させます。

ウォータースペースを2cm程度取っておきましょう。
鉢の上部から約2cmのウォータースペース(水代)を確保して、用土を入れていきましょう。ウォータースペースがないと、水があふれてしまいます。

     
 
6.最後に水をタップリかけます。
鉢底から水が流れ出るくらいタップリかけます。
 
用土の表面から水がひいたら、もう一度水をタップリかけます。植え込み時は、計2回タップリかけましょう!
スタンドを取り付けて完成です!
     
植えてから3週間後の姿

植え込みしてからおよそ3週間が過ぎました。植え込み前にポットからはみ出ていた茎をピンチしたことで、芽数がこんなに増えました!

     
花が咲きはじめています。
植え込みしてから1ヶ月過ぎた頃からひとつふたつと花が咲きはじめたと思ったら、あっという間にたくさんの花が付きました。ちなみに、植え込みした後は、特に肥料をあげたり消毒したということはありません。“さくらさくら”はやっぱり丈夫で強いペチュニアです!